2018/09/26 乳歯のシーラント 鶴田 楓
みなさんお元気ですか。衛生士の鶴田です。
診療室にこんなポスターが貼ってあるのをご存じでしょうか。



シーラントは、乳歯や、出てきたばかりの永久歯に行う虫歯の予防法です。今回は乳歯の虫歯予防に効果的なシーラントのお話しします。
よく、「歯磨きをきちんとしているのにどうして虫歯になってしまったの?」という保護者の方からのお声を耳にします。
虫歯の原因は虫歯菌の存在ですが、乳歯の溝(小窩裂溝)の形にも原因があります。
下の図は乳歯の溝の断面です。図の様に乳歯の溝の形は様々です。



一番厄介なのは、入り口が狭くて中が広い形の溝で、狭い入り口から入った虫歯菌は溝の中で増殖していきます。

入り口が狭いので歯ブラシの毛先は中まで入っていかず、溝の中から虫歯になってしまうのです。そこで、虫歯菌が溝の奥で増えて虫歯になってしまう前に、きれいにお掃除をして、溝を埋めて虫歯を予防するのがシーラントです。





シーラントの方法は、歯の清掃後シーラントを溝に流して光で固めます。
乳歯の奥歯が生えそろう3歳くらいにはシーラントをすることができます。
お水で歯を洗ったり、お水を吸い取るバキュームを使うので、音でびっくりしてしまうお子さんもいらっしゃいますが、1~2本ずつに分けてすることもできるので、お子さんお一人お一人の様子を見ながらその子のペースに合わせて進めていくこともできます。虫歯が気になるお子さんをお持ちの方は、お気軽にご相談下さい。