10月2日、筑前町コスモスプラザにて行われた3歳児検診に行ってきました。
この日は、コスモスプラザ内にある多目的ホールに、歯科、内科の診察ブースのほかに、相談ブースや、ホール中央には、子供たちが順番を待っている間遊んでいられるようにプレイマットも設けられていました。
3歳になったばかりの子供たちは、今から検診があると知ってか知らずか、沢山のおもちゃに囲まれ楽しそうに遊んでいましたが、いざ検診の順番となり、お名前を呼んでみると、ニコニコくる子もいれば、楽しそうな表情から一転、いやいやとお母さんに抱き着いたり、無視を決めこんでみたりと反応は様々です。
また、診察ブース内では、大人しく大きなお口をあけてくれる子もいれば、お口を触られることに慣れておらず、全くあけてくれない子や泣き出す子もいました。そんな子でも先生が、一瞬の隙を見てお口の中をチェックしていき、この日は、20名程診察を行いました。
今回の検診を通して、改めて歯科治療に対する恐怖心の強い子が多いと感じました。当院でも、最初は泣いたり、暴れたりする子もいます。ただ、年齢的な成長も手伝って、何度か来院する内に少しずつ治療ができるようになります。幼い頃より、大きな虫歯ができる前にフッ素塗布など簡単な治療にきてもらい、歯医者の雰囲気に慣れてもらえたらと思います。一人でも多くの子供たちが歯医者を好きになってもらえるようこれからも努力していきたいです。
3歳児歯科検診では主に次の4項目を検査します。
① 歯の状態
② 歯の清掃状態
③ 粘膜・軟組織異常
④ 咬合異常
虫歯が有るか無いか、きちんと歯磨きがされてあり、汚れがなく綺麗であるか、歯肉や舌、小帯などに異常がないか、3歳になると上下10本ずつすべての乳歯が生えそろうため、咬み合わせにも異常がないかなどを確認します。
例えば、一般的に受け口と呼ばれる反対咬合(写真①)。噛んだ時に下の歯が上の歯より前に出る噛み方で、下アゴの骨が前方にズレることが原因となります。これは永久歯が生えてくる時に、自然に治る場合もありますし、治らない場合もあります。永久歯が生えそろってから矯正するよりも、乳歯から永久歯への成長段階で矯正したほうが比較的短期間で治せることもあるため、もし治療をするのであれば、早めの治療がオススメです。
乳歯はいずれ生え変わるから…などと思わず、子供から大人まで早期発見をして適切な処置を行うことは、今後のお口の健康につながっていきます。機会があれば、身近にあるこういった検診を是非ご活用頂ければと思います。