ここでは、放送内容に説明を書き加えお伝えします。
まず、医療費には①健康保険が適応の保険診療と②適応外の保険外診療に分類されます。
①保険診療についてはその治療費を厚生労働省が全国統一料金で定めたもので、医療機関側の材料等の仕入れに係る消費税負担が増加することを考慮し4月1日より改定となります。初診料・再診料への点数の上乗せ（初診料で\40，再診料\10）を中心に、補完的に個別項目が見直されました。ただし、そうやって定められた治療費に別途消費税はかかりません。
②一方、保険外診療は自由診療とも言われ、各医療機関単位で自由に治療費が定められています。この4月1日に合わせて治療費自体を値上げする医療機関はまず無いと思います。しかし、保険外診療には別途消費税がかかるので、3%の増税分だけが上乗せとなります。例えば、歯列矯正治療，口腔インプラント治療，セラミック治療，ホワイトニングなどが該当します。
保険診療と比較し、保険外診療では材料等の仕入れに係る費用が高額になるので、患者さん目線，医療機関目線双方とも残念さは否めませんが、その分全額社会保障費に回されるということですので、政府は有効に使用して欲しいと切に願います。
